Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
ばいりせんせいぎょうじょうき
梅里先生行状記
吉川 英治
Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans
つみ重ねてきた半生の悪行を怖れずにいられなかった。
「……だが、まだおれは三十まえ、あとの半生で、とり返しのつかないこともなかろう。……ああ、そういう気になってから、おれの人相も、自分の欲目か、すこし善くなって来たような気がする」
じっと、桶の水まで澄んでいた。勘太は、水桶のなかに映っている自分の顔に見恍れていた。もう一つの桶のなかには、秋空の雲が浮いていた。
「やーい何を見ているんだようっ。もや助え、鯰でも踏んだのかあ」
河原のむこうで、大声がしたので、あわてて水を上がってみると、仲間の為が、大土瓶と何か食べ物を提げて歩いている。
「為吉さんか。どこへ行きなすった」
「広厳寺へ、渋茶をもらいによ。――きょうは和尚がいたからそいってやった」
「なんて?」
「碑ができるために、黄門様から白米やら白銀やら、何かとご寄進もあるんだろうから、たまにはおれたちにも、供養をしてもよかろうぜって」
「あははは。なんていったね」
「蕎麦でも打たせて置こうから、晩にみなで来るがよい。貰うた新酒もあるほどに――と、お世辞をいった」
「お世辞じゃ何もなるまい」
「なに、かたい約束をしてきたのさ。