Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

「…………」

「夜明けの河水にひたされて、鎧の下着も凍えつらん、者ども、諸所に火を焚け、大焚火をあげよ。――小楠公はそう下知された。救いあげた捕虜たちを、まず温もらせてやったのだ。そしてなお、傷ついた者には薬をあたえ、武器や馬を失くした者には武器や馬をあたえ、大釜に粥を煮て、飢えをもなぐさめ、さてその上で、一同にこういった――」

「…………」

「あわれや兵、おたがいが武士である。勝つも負くるも時の運、敗れて辱ということはない。……だが、不愍なのはおまえたちの立場である。人の子と生れ、同じ弓矢を手にしながら、なんで賊軍の汚名の下に可惜血をながしているか。――おまえ方も生れながらの賊ではない、みな天子の赤子であるはずだ。ただ主人足利尊氏の不心得からやむなくそうなったものだろうが、主に仕えては死を惜しまぬは、また武門の臣節でもある。かえすがえすも尊氏の行いは憎まれるが、思うに、そちたちはただ不愍というほかない。憎んで斬るにも足らないものだ。――ただその忠義が、小節に止まって、大義でないことが惜しまれるものの、これもぜひなき時勢の濁りだろう。早々、京都に帰って、元の主人に忠勤するがいい。