Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

「たのむ。……して、仔細は」

「わたくしがお邸を出される前の日と思います。いつものように、林助さんは、検校様のお供をして、柳沢様のお館へ伺ったはずですのに、検校様だけは夜おそく帰られたのに、林助さんはその晩限りすがたが見えませんでした。――朋輩の召使たちも不審がって、その晩、一緒に行った駕の衆などといろいろうわさしておりましたが、そのうちにわたくしは、検校様に呼びつけられ、宿元へ帰れとお暇をいい渡されたのでございました」

「そのとき検校は、何か、特にいったか」

「あなたのお察しどおり、決して世間に口外はならぬぞ、もしひょんな事が、そなたの口から出たと知れたら、怖ろしい禍いが身にふりかかろう。そなたばかりか両親の身にも……と、きつくいわれました」

「口外するなとは?」

「林助さんが帰らないことです」

「その林助は……柳沢家へ供をして行ったまま、どうして検校のやしきへもどらないのであろう」

「お館の奥へしのびこんで、柳沢様のご家来に見つけられ、縛られたというひともあり、殺されたという者もありまする」

「なに、殺されたと」

そのとき門口で、急調な笛太鼓が突然鳴り出した。