Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

六

その解決と。

動機はちがうが、やはり同じその年、かれはひそかに、生涯の始業を、ひとり胸のなかで構想し始めていた。――のちの大日本史を生む陣痛であった。

六

やろう。やらなければならないことだ。

自分ならで、たれが、この大業によくあたるものがあろう。

光圀は、心をかためた。

もちろんそこへ到達するまでには、夜の眠るまも、考えに考えぬいたあげくである。

大日本史。

そういう書名はもとより後からのもので、当時、かれの抱いた構想と信条は、

――史を正に照らし、正を史に編み、一系の天子をあきらかにし、一体の国土を、民心に徹底せしめる。

もって、日本の正しいすがたを、昭々と千古に遺し伝え、後々、億兆の臣民が、世々の文化の推移にも、国系国体の大本に惑ったり見失ったりすることのないような、史林の源泉をつくっておく。いや国史の神泉ともいうべき大規模な修史をなしとげておきたい。

年少、十八の光圀が、夢にもったのは、そういう理想に醸された大望だった。

藩の抱え儒者、卜幽人見又左と辻了的のふたりは、ある折、

(どうだ、おん身方も、せっかくの学問を、この大業にうちこめば、死しても、本望であるまいか。