Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans
「話はそれだけだな」
「いちど黒門町へ来てもらいたいんだ」と、平八は深喜を見た。
「私は今月限りで、淵辺道場を出るつもりだ、そうなれば、店でいっしょに暮すことになるから、そのまえに、いちど来てもらって」
「いやだね」
深喜はさえぎった。
「秋田には、ずいぶん世話になっている、その点では、いまでも有難いと思っているが、世話になったことと、この問題はべつだ」
「たしかに」
「おれも正直に思うことを云うが、ここまで無視されればもう充分だ」
平八は頭を垂れた。
「父が死んだあとは、たとえ形式だけにしろ、おれは平手の家長だ、そのおれに無断で、そこまで事をはこんだとすれば、もうおれの出る幕はないだろう」
「しかし、こうするには、やむを得ない事情があったんだよ」
「たくさんだ」と、深喜はどなった、「その不自由な足を、そう売り物にしないでくれ」
平八は「平手」と云い、その眼に怒りをあらわした。跛を売り物にするな、という言葉に屈辱を感じたのだろう。平手と呼びかけて、するどく深喜を見あげたが、すぐにぎゅうと唇をひき緊め「わかった」と低い声で云った。すべておれが悪いのだ、また改めて頼みに来よう「だが、どうかお母さんや、かやさんを悪く思わないでくれ」