Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

暦日

一

翌日、幹太郎は神田お玉ヶ池の千葉道場へゆき、周作に面会を求めた。

名を通じると、千葉定吉という人(周作の弟だという)が出て、接待へ招じ、用件を聞いた。

そして、周作は夕方でないと帰らないから、改めて来るように、用件は伝えておくと答えた。

彼は夕方に出直した。

周作は帰っていた。名声の高いにもかかわらず、すべてが簡明率直で、威を張るようなふうはどこにもなく、周作その人も――その厳しく重厚な風貌はべつとして、幹太郎の希望をこころよく聞き、

「腕はみなくともわかっている」

と、云って入門を許した。

幹太郎はその翌日、道場へ移った。

暦日

一

四年経った。

幹太郎は二十七歳になり、名も深喜(註、彼の名は一般に『造酒』として知られているが、高倉テル氏の考証によると『深喜』が正しいそうで、作者もそれに従った)と改めた。

――平手深喜。

千葉道場での彼の立場は、やや別格であった。

夜明け前、周作に稽古をつけてもらうと、あとは午前と午後の二回、中級の門人に稽古をつける。そのほかには、なんの役も付かなかった。

千葉周作は、そのとき四十五歳。岐蘇太郎、栄次郎という二人の男子があって、次男の栄次郎は異才といわれる腕をもっていた。