Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

三

平八はわけを話した。

幹太郎は「あ」といった。平八はかやから聞いたことをすべて話し、そのあとで「いま帰国することは無理だと思う」という、自分の意見も述べた。

幹太郎は黙って頭を垂れた。

「父の一生は失意に終った」と、彼は呟くように云った。

「剣士になろうとして、家も妻子も忘れて修行したが、ついに故山へ帰って鍬を握り、自分の夢をこのおれに托した、おれには父の胸中がよくわかった、一日も早く一流の剣士になって、父によろこんでもらおうと思った、しかし、もうそのときは来ない」

「旅の修行者と試合をしながら亡くなったというのは、いかにも御尊父らしいと思う」

「父は純粋な人だった」と、幹太郎は云った、「才能はなかったかもしれないが、純粋に刀法へうちこみ、刀法のほかにはなんにも眼もくれなかった、おれは、まだ死なせたくなかった、もう少し生きていてもらいたかったよ」

彼の眼から激しく涙がこぼれ落ちた。

三

玄関に人の声がしたのを、二人は気がつかなかった。

「先生、平手先生」と、玄関で高く呼んだ。

幹太郎は答えながら立った。道場の監事をしている白川久三郎で、

「遠藤老職が呼んでいる」