Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans
本気です、と重四郎は答えた。
この問答のあいだ、彼は頭を垂れたままで、いちども幹太郎を見ようとしなかった。
「理由も云えないのか」と、幹太郎が云った。
重四郎は両手をついて「どうかおゆるし下さい」と云い、低頭して立ちあがった。
――尋常なことではないな。
去ってゆく重四郎の、うしろ姿を見送りながら、幹太郎は大きく溜息をついた。
夕食のあとで、白川久三郎が碁を打ちに来た。道場の監事である彼は、幹太郎より三歳年上で、妻と二人の子があり、酒も強く、つきあいのひろい男であった。碁を二局打ったあと、幹太郎は六兵衛に酒の支度を命じた。久三郎が碁を打ちに来る目的の半分は『酒』にあるらしい、三人の妻子を抱えていては、なかなか酒まで手がまわらない、などとよく云うので、彼が来れば酒を出すようにしていたのであった。
燗徳利が三本あいたころ、幹太郎はふと思いついて、重四郎のことを訊いてみた。
久三郎は「へえ」とけげんそうな顔をし、それから、急にぐったりしたような声で、「するとやっぱり事実ですかな」と云った。
「なにか仔細があるんですか」
「いやな話でしてね、――」と、久三郎は渋い顔をした。