Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

おおおかえちぜん

大岡越前

吉川 英治

Lisez 大岡越前 (おおおかえちぜん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 218 436 caractères · 437 écrans

Aozora Bunko

いや、これを競わせて、功ある組を、表彰した。

江戸“いろは”四十八組の創案は――このときからといわれている。

だが、土木だの、交通だの、風紀だの、火事だのという地味な行政は、なかなか、市民の注目をひかない。

(南は、無能だ)

という非難にひきかえ、北の奉行、中山出雲守の配下は、

(腕ききぞろい)

という一般評のたかい所以は、そこにあった。

そこで、一般の悪評は、南町奉行にあつまっていたが、越前守は、すこしも意にかけていなかった。ただ、そのたびに、無念がったのは、与力同心以下の、かれの配下であった。

きょうも、同心部屋の昼飯のあとでは、ちょうど、聞き込み歩きから帰って来た二、三名の目明したちを交じえて、

「こんどこそ、何としても、おれたち南の手で、犯人を揚げてみせなくっちゃ、十手をさして、昼中歩くにも、気がひける。辰、何かホシはつかねえか」

と、中のひとりが訊ねていた。

目明しの辰も、松も、勘十も、いいあわせたように、首をふった。

「てんで、耳よりなと思うようなことは、何ひとつ、ありやしません。毎日、犬もあるけばの空だのみで、北組の方だって、その後は、調書以上の聞き込みは、何もつかねえはずです」