Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
おおおかえちぜん
大岡越前
吉川 英治
Lisez 大岡越前 (おおおかえちぜん) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 218 436 caractères · 437 écrans
「どこへです」
「牛込の市川楽翁の家……義平太の父のやしきだ。きょうは二人とも、明け方から、役宅へ詰めたので、少し早目に帰ろうと、一緒に役宅を出たが、彼は、思案にあまる相談事もあるから、父の屋敷へまわるといって別れたのだ」
「お邪魔でなければ」
「いや、お次さんこそ、ゆうべに続く今夜、疲れていなければ、来て欲しいが」
「お供いたしましょう。ゆうべも今朝も、舟の中では、たんと居眠りましたから、そんなでもございませぬ」
お次は、店の裏から出た。
その間に、小林勘蔵は、もいちど役宅の同心部屋へ馳けてもどり、夜詰番へ、何かいいのこして、数寄屋橋のたもとへ出て来た。
「人目に立つ。駕籠を拾おう」
お次も乗せて、牛込の柳町へいそがせた。
町医者らしい門造り。刺を通じると、楽翁自身が、式台へ出て来て、
「よ。これや、おめずらしい。さあ……」
と、奥へ招じてゆく。
友達の父なので、小林勘蔵も、かねてから親しくしている間。お次を、ひきあわせ、さて、その事件についてですがと、早速、
「義平太どのも、こちらへ、参っておられるはずですが」
「いや、伜は、しばらく見えんが」
「じゃあ、今夕、まだ見えておられませんか」