Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
まつのやろはち
松のや露八
吉川 英治
Lisez 松のや露八 (まつのやろはち) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 125 597 caractères · 253 écrans
「何の!」
渋沢は声を励まして、
「君と僕とは、入江道場で、二人の模範生といわれた同士ではないか。君には、腕があるのだ。ただ君の短所は、時勢に眼の開かないことだ。風雲に昂奮しないことだ。あまりに野心のなさすぎることだ」
「あるにはあるさ、俺だって」
「舎弟と、つき混ぜるとちょうどいい。あの男は、何もいわんが、野望があり、怖ろしいことも考えている。君は、人間がよすぎるからいかん」
「俺は、江戸っ子だ。どうもそうらしい。人間がいいんじゃなくて、思慮遠謀のできない質。悪いと知っても引き摺られるし、いいと知っても、つむじを曲げる」
「情に脆いからだ。それと、機縁が君を引き摺ったのだ。女の髪の毛が」
「お喜代――お照――お蔦――お菊ちゃん――。なるほど、俺には、女難があるかも知れない」
「重ねて忠告するが、二人は入江道場の模範生だ。轡を並べて、このご一新の時代に出ようじゃないか。次の機縁は、僕が手を引っぱって君を時勢の渦中へ引きずり込んでゆくぞ――さ、これから僕とともに京都へ行こう」
「いけない」
露八は、あわてて、腕頸をつかんだ渋沢の手をもぎ離した。
二
渋沢は、友情に燃えた眼で、