Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

……嘘とはなんだ」

「わるいか。こういったのが」

「嘘も、ただの嘘はまだ流しも出来ようが、情熱を虚偽した者といわれては黙しておれぬ。――では訊くが、江戸で会った折、そういったおれを止めたのは誰だ。諫めたのは何者だ。――貴公自身ではないか。わすれたか」

「…………」

介三郎は駁すことばに窮して口を閉じてしまう。そして、ここでまた、無言と無言の前にもどる。

否か応か。介三郎が求めるものに対して、又四郎がどうしてもうんといわないのだった。そのあいだの論争はもう尽きての挙句らしい。

介三郎が、これへ坐るなり、胸のそこを割って、かれに求めたのは、要するに、

(もう事態は最悪だ。われわれ側臣の隠忍にも限度がある。貴公がつねにさけぶ一剣掃奸を決行するときは来た。おそらく君もそのときを待っていたのだろう。又四郎、ともに死のう。西山の側臣中でも、老人はのぞいて、壮者六、七名は参加できる。藩中の若ざむらいからも二、三十名は馳せ参じよう。貴公を加えて、ざっと三十名、それだけが一束になって死ねば、紋太夫以下の奸党、目ぼしい者は、誅殺できる。――日、時を期して、江戸表と国元のふた手にわかれて同時にそれを断行するのだ)