Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

ばいりせんせいぎょうじょうき

梅里先生行状記

吉川 英治

Lisez 梅里先生行状記 (ばいりせんせいぎょうじょうき) de 吉川 英治 (よしかわえいじ) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 209 260 caractères · 418 écrans

Aozora Bunko

と、黒々書いてある筆蹟はたしかに又四郎の書風にちがいありません。そのあとへまた附句のように、

梅のたね

どこへ飛んでも

梅が咲く

と、これはまぎれもなく江橋林助の筆ぐせ。――察するところ、何故か、ふたりして心を協せ、ご当所を逐電いたしたらしく考えられますので」

すると、座中の二、三が、

「やったな!」

当然な思いあたりでもあるように、舌を鳴らしてつぶやいた。

そのほかの者とてもみな、みだりに疑う者はいなかった。老公をめぐる若い者の心と心の結びには、ひとりの行為を、一方では解せないというような不統一なものではなかった。

もちろん老公には分りすぎるほど解っていた。若い者と若い者の結晶は、火山岩の累積に似ている。鬱蒼につつまれて一体の静かな山を成していても、その胎には火を抱いて天地に怒りやすい性情をそなえている。

もし短いあいだの無事ばかり祈って、その怒りをやたらに抑えてゆくと、土壌は去勢されて、万物を生々と繁茂させる力を失う。

また悪くすると、その情熱が、刹那主義の求欲へ走ったり、みずから惑溺を求めて、みずから逸楽に亡ぼうと急いで行ったり、とかく若さと熱と夢のやりばに限りもなく蝕まれる。