Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

の話が出、海保帆平が奇矯なことを云いだしたので、食事の済んだ膳を前に、じっと坐って聞いていた。

「大塩は当代の義人だ」と、帆平は云った。

大塩平八郎とその同志たちは、世の不正不義を糺すために身命をなげうった。自分のためではない、一身一族の栄辱を捨て、最大多数の民百姓のため、天下の政道をよくするために、あえて賊名を負って死んだのだ。

大塩の先祖は、岡崎時代から徳川氏に仕え、彼の祖父は尾張家の家臣であって、さらに大坂城代付きの与力に転じた。いわば、徳川恩顧の士であるのに、そのうえ陽明学者として高い識見があるのにしかもなお、彼は断乎として幕府に矢を引いた。

「おれたちは、この事実を正視しなければならない」と、帆平は云った。

大塩は政治の腐敗と、世道の紊乱が、なんに由来するかを檄文で書いている。「――天子は足利家以来、別して御隠居御同様、賞罰の柄を御失い候につき」これである。かつて明和のころ、山県大弐はその著『柳子新論』のなかで位禄を分つことが天下の乱れるもとである、と云った。朝廷は諸臣に位階を与えるだけ、政治の実権は幕府の手にある。これではやがて天下は崩壊するだろう、というのであった。