Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

であるばかりか、ここまで道化者にされてしまった。

「まさに画竜点睛だ」と、彼は声に出して呟いた。

遣手の女が戻って来た。勘定は一分二朱であった。彼は、ほっとした。ばかげて高価だし、こちらをみくびっていることはたしかだが、ふところをはたけば払える額だった。

勘定を払い、刀を受取って、深喜は外へ出た。

遣手の女が「お近いうちに」とうしろでいい、妓たちの笑うのが聞えた。深喜は肩をすくめ、ぞめきの客で賑わいだした道を、いくたびも曲ったり戻ったりして、ようやく大門までたどり着いた。

彼はすっかり汗をかいていた。そこへたどり着くまで、左右の妓楼から呼びかける声や、ゆきちがう、ぞめきの客たちの眼が、みな彼を辱しめ、嘲弄するもののように感じられたのである。

深喜は「ああ」と呻いた。

――この豚ども。

この汚れた豚ども、と彼は土堤へ出ながら思った、「こいつらを斬ることができたら、さぞ胸がすくことだろう、斬ってくれようか、喧嘩をふっかけて、二三人斬ってくれようか」と思った。

そのとき三人伴れの、職人らしい男たちが、馬道のほうから来かかり、端にいた一人が深喜に肩をぶっつけた。