Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

――平八自身が不自由な躯で、道場の経理などという、身につかぬ事務をやっているのに、五体満足なおれが心配をかけるのは不当だ。

「それはできない」と、彼は口の中で呟いた、「身のふりかたでもついてからでなければ、とうてい彼に会いにはゆけない」

幹太郎は眼をつむって、深い溜息をついた。

そのとき門口に人の声がし、お豊が出ていった。三平という(いつかの)男らしい。暫く低い声でなにか話していたが、そのうちに小さな子供の声がまじった。これもあのときの、こまっちゃくれた子供で――お豊の話によると、彼は親も兄弟もないし、身をよせる家もない浮浪児だそうであるが、――ひどくせきこんだ調子で「ねえちゃん、よしなよ、そんなことよしなよ」と云うのが聞えた。

「おまえは黙っといで、幸坊」と、お豊が云った、「おまえが心配しなくっても、あたしは自分で気の向かないことはしやあしないよ、――三ちゃん、もういちど、はっきり云うけれどね、いやだと云ったらあたしはいやなんだ、思わせぶりや勿体ぶってるんじゃない、いまのおかみさんに暇をやって、あたしを河内屋の正妻にしてくれるならともかく、あんなじじいの囲い者になるなんて、骨が腐ったってまっぴら御免だよ、二度とそんな話は聞きたくないって、はっきりそう云っておくれ」