Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans
畜生、ちきしょう、さあ殺せ、と三平は泣きだした。ひとおもいに殺しゃあがれ、うう、おらあ、もう眼が見えねえ。
幹太郎は刀にぬぐいをかけ、鞘に納めながら外へ出た。
さいわい、長屋は空家ばかりで、これだけの騒ぎに出て来る者もなかった。三人は路地をぬけて堀端へ出ると、いま、『北辻橋』と云ったのとは逆に、東へいって千間川のほうへ曲った。
「おらも伴れてってくれっか」と、走りながら、幸坊が訊いた。
いいだろう、と幹太郎はお豊を振返った。お豊は手拭を出して、あねさんかぶりにしながら、幹太郎を見て「あんた、あてがあるの」と反問した。ない、だがどうにかするさ。あたし一文なしよ。わかってる、だが幸坊は伴れていってやるほうがいいか。そうね、置いてはゆけないわねえ、とお豊が云った。でも平手さんしだいだわ、足手まといなら返しましょう。大丈夫だよ、ねえちゃん、と幸坊が云った。いそぎ足にゆく二人におくれまいとして、まっ赤な顔をして走りながら、彼はお豊の袂をぎゅっと握った。
「おら、厄介はかけねえよ、ほんとだよ、ほんとに厄介はかけねえから、ねえ」
「わかった、いっしょに伴れてゆくよ」