Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

幹太郎がはいると、あとを閉めながら「日の昏れまでに戻るって云ったくせに」と口の中で聞えよがしに呟いた。

「済まなかったな」と、幹太郎は云った、「二人はどこにいる」

お杉は「こっちです」と云い、あがり框に置いた手燭を持って、先に歩きだした。

二人は本当に蒲団部屋にいた。

そこは階下の女中部屋と、家人たちの厠に挾まれていて、昼でも陽のさすことはないし、壁をとおして厠の匂いのするような、陰気でじめじめした部屋であった。

畳は三畳敷きだが、蒲団が積んであるため、まん中に二畳ぐらいしか空いていない。お豊と幸坊とは(着たなりで)一枚の古蒲団にくるまったまま、ごろ寝をしていた。

お杉が「行灯をいれますか」と訊いた。

「部屋を替えてくれ」と、幹太郎は云った、「いくらなんでも、これじゃあひどい、いまじぶん店を閉めるくらいだから、ほかの座敷がぜんぶ塞がっているわけでもないだろう」

「大きな声をしないで下さい」

「なんだって」

「蒲団部屋でいいと云ったのはあなたじゃありませんか」

お杉の甲高い刺すような声に、幹太郎は、がまんを切らした。しかし、彼が叫びだすより先に、お豊がはね起きて「平手さん」