Classiques japonais avec furigana
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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
はなもかたなも
花も刀も
山本 周五郎
Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans
彼はそうなった理由を語りながら、彼女から与えられる印象に感動し、一種の幸福感に包まれるように思った。
「兄もよく秋田さまのことを手紙に書いてくれました」と、かやが柔らかい声で云った。そして「ですから」とちょっと云いよどんだが、すぐにまた、平八を見ながら続けた。
「ですから、秋田さまのことは詳しく存じていましたし、おめにかかったとき、やっぱり想像したとおりの方だったので、ちょっとびっくり致しましたけれど、でも……おみ足のことは、兄がいちども書いてくれませんので、わたくし少しも存じませんでした」
「私のことをそんなに書いたんですか」と、平八もかやを見た。
かやは「はい」と云って、ふと頬を染めた。平八は自分の動悸が高くなるのを感じた。かやは戸惑いしたように「どちらへまいるのですか」と、話を変えた。
神田にこころやすい家がある、そこで待っていて下さい、と平八が云った。
駕籠で、旅籠町の『山源』へゆき、そこへかやを預けてから、平八はまた駕籠をひろって品川へ向った。
「ふしぎだ、ふしぎな気持だ」と、彼は駕籠の中で呟いた、「こんな気持は初めてだ」
平八は眼をつむった。