Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

はなもかたなも

花も刀も

山本 周五郎

Lisez 花も刀も (はなもかたなも) de 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 89 364 caractères · 178 écrans

Aozora Bunko

「どけ、邪魔をするな」と、その侍が叫んだ、「どかぬと斬るぞ」「お戻りなさい」と幹太郎が叫び返した、「どうせ逃げられはしない、みれんなまねはおよしなさい」

その侍は歯をむきだした。

幹太郎は棒を斜めに構えた。侍は絶叫し、刀を脇から上段へもってゆき、大きく踏みこみながら斬りおろした。平八の眼にはそう見えた。しかし、上段へもっていって斬りおろしたとみた刀は、三転して――たぶん燕返しとでもいうのだろう、ぎらっと逆に返ったとみるや、幹太郎の棒をほぼ半ばから切断した。

かっ! という音と、切れて飛ぶ棒の半分が見え、築地塀の武者窓の下へ、幹太郎の追い詰められるのが見えた。

――あ、平手。

と、思わず平八は前へ出た。

幹太郎は棒の半分を青眼に構え、背中は殆んど築地塀にふれていた。頭上すれすれに、格子の嵌った武者窓があり、その侍の刀は三尺ほどの間隔で、幹太郎の胸さきに突きつけられていた。

伊達家の他の侍たちは、これを遠巻きにしたまま、一人として、幹太郎に助勢しようとはしなかった。

――この足、この足が……。

と、秋田平八は歯噛みをした。

足が不自由でなかったら、どうにかできる。