Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lisez 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 414 caractères · 289 écrans
それにとりわけこの度の御趣意と申すは上下挙って諸事御倹約を心掛けいという思召故、それぞれ家業に精を出し贅沢なことさえ致さずば、さして厳しい御詮議にも及ぶまいとの仰せ。それだによってこの際はお互によく気をつけ精々間違のないように慎んでおるがよかろう……。」
「さようで御ざりましたか。それでは別に差当って御叱を蒙るような事はなかろうと仰有るんで御座いますな。いや、先生、その御言葉を聞きまして手前はもう生き返ったような心持になりました。」
版元鶴屋は襟元の汗をばそっと手拭で押拭うと、国貞も覚えずほっと大きな吐息を漏して、
「手前も御同様、やっとこれで安堵致しました。何事によらず根もない世上の噂というやつほどいまいましいものは御座りません。初手からこうと知っていればこんなに痩せるほど心配は致しません。」
「全く亀井戸の師匠の仰有る通りさ。手前なんざアそれがためあれからというものは夜もおちおち睡眠りません。」と鶴屋の主人は全く生返ったように元気づき、「先生、それではもうそろそろお船の方へお移りを願いましょうか。お帰りは丁度夕涼の刻限かと存じまして先ほど木挽町の酔月へつまらぬものを命じて置きました。