Lecture japonaise

Classiques japonais avec furigana

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Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.

あめしょうしょう

雨瀟瀟・雪解 他七篇

永井 荷風

Lisez 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.

N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 414 caractères · 289 écrans

Aozora Bunko

わたくしはその仕事をすましてからの帰途、ぶらぶら公園を通過ぎて、ふと池の縁に立っているオペラ館の楽屋口へ這入って見たのだ。

楽屋口へ這入ると「今日終演後ヴァラエテー第二景第三景練習にかかります。」だの、何だのと、さまざまな掲示の貼出してある板壁に沿い、すぐに塵芥だらけな危ッかしい階段が突立っている。それを上ると、狭い短い廊下の真中に、寒中でも破れた扉の開け放しになった踊子の大部屋。廊下の片隅にこの一座の中では一番名の高い芸人の部屋があり、他の片隅には流行唄をうたう声楽家の部屋。また一階上へあがると、男の芸人が大勢雑居している。ここではこれを青年部と称えていて、絶えずどたばた撲り合の喧嘩がある。しかしわたくしがこの楽屋をおとずれる時、入って休むところは座頭の部屋でもなく、声楽家の控所でもなく、わかい踊子がごろごろ寝そべっている大部屋に限られている。

踊子の部屋へは警察署の訓示があって、外部の男はいかなる用件があっても、出入はできない事になっている。然るにわたくしばかりはいつでも断りなく、ずかずか入り込むのであるが、楽屋中誰一人これを咎めるものも、怪しむものもない。