Classiques japonais avec furigana
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あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lisez 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 414 caractères · 289 écrans
同じいやなものにても壮士役者か曾我の家位ならまだ/\どうにか我慢も出来申べく候へども自動車の運転手や活動弁士にてはいかに色事を浄瑠璃模様に見立てたき心はありても到底色と意気とを立てぬいて八丈縞のかくし裏なぞといふやうな心持にはなり兼申候。この辺の心事は貴下平素の審美論にも一致致すべき次第一層御同情に値する事かと愚考罷在候。
お半二度左褄取る気やらまた晴れて活弁と世帯でも持つかその後の事はさっぱり承知致さず。折角の彩牋堂今は主なく去年尊邸より頂戴致候秋海棠坂地にて水はけよきため本年は威勢よく西瓜の色に咲乱れをり候折から実の処銭三百落したよりは今少し惜しいやうな心持一貫三百位と思召被下べく候。まづは御笑草まで委細如レ件
月 日彩牋堂旧主
金阜先生
雨はやっと霽れた。霽れさえすれば年の中で最も忘れがたい秋分の時節である。残暑は全く去って単衣の裾はさわやかに重ねる絽の羽織の袂もうるさからず。簾打つ風には悲壮の気満ち空の色怪しきまでに青く澄み渡るがまま隠君子ならぬ身もおのずから行雲の影を眺めて無限の興を催すもこの時節である。曇って風静まれば草の花蝶の翅のかえって色あざやかに浮立ち濠の水には城市の影沈んで動かず池の水溝の水雨水の溜りさえ悉く鏡となって物の影を映すもこの時節である。