Classiques japonais avec furigana
ja-reading.com
Lisez des classiques japonais en ligne avec furigana. Filtrez par niveau JLPT, touchez un mot pour le sens et traduisez une phrase.
あめしょうしょう
雨瀟瀟・雪解 他七篇
永井 荷風
Lisez 雨瀟瀟・雪解 他七篇 (あめしょうしょう) de 永井 荷風 (ながいかふう) en japonais avec furigana. JLPT N2. Touchez un mot pour le sens.
N2 · avancé · kanji et kana modernes · 145 414 caractères · 289 écrans
三日ほど雨に閉籠められた気晴しの散歩かたがたわたしは物買いにと銀座へ出掛けた。
わたしはその雅号を彩牋堂主人と称えている知人の愛妾お半という女がまた本の芸者になるという事を知ったのは、鳩居堂で方寸千言という常用の筆五十本線香二束を買い亀屋の舗から白葡萄酒二本ぶらさげて外濠線の方へ行きかけた折であった。
曇った秋の日は暮れるに早い。家の門を明けると軒にはもう灯がついていた。わたしは抱えて戻った葡萄酒の栓を抜いて直様夕飯をすますと煙草ものまずに巻紙を取り上げた。
拝呈その後は御無音に打過ぎ申訳も無之候。諸処方々無沙汰の不義理重なり中には二度と顔向けさへならぬ処も有之候ほどなれば何とぞ礼節をわきまへぬは文人無頼の常と御寛容のほど幾重にも奉願上候。実は小生去冬風労に悩みそれより滅切り年を取り万事甚懶く去年彩牋堂竣成祝宴の折御話有之候薗八節新曲の文章も今以てそのまゝ筆つくること能はず折角の御厚意無に致候不才の罪御詫の致方も無御座候。されば本業の小説も近頃は廃絶の形にて本屋よりの催促断りやうも無之まま一字金一円と大きく吹掛けをり候ものゝ実は少々老先心細くこれではならぬと時には額に八の字よせながら机に向つて見る事も有之候へども一、二枚書けば忽筆渋りて癇癪ばかり起り申候間まづ/\当分は養痾に事寄せ何も書かぬ覚悟にて唯折節