Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
三
頭を叩き、額から血をながして、凌統は慟哭してやまなかった。
「予にまかせろ」
孫権は、諸将と共に、彼をなぐさめるに骨を折った。――凌統はことしまだ二十一の若年ながら、父に従って江夏へおもむいた初陣以来、その勇名は赫々たるものがある。その為人を、孫権も愛で惜しむのであった。
後。
凌統には、承烈都尉の封を与え、甘寧には兵船百隻に、江兵五千人をあずけ、夏口の守りに赴かせた。
凌統の宿怨を、自然に忘れさせるためである。
三
呉の国家は、日ましに勢いを加えてゆく。
南方の天、隆昌の気がみなぎっていた。
いま、呉の国力が、もっとも力を入れているのは、水軍の編制であった。
造船術も、ここ急激に、進歩を示した。
大船の建造は旺だった。それをどんどん陽湖にあつめ、周瑜が水軍大都督となって、猛演習をつづけている。
孫権自身もまた、それに晏如としてはいなかった。叔父の孫静に呉会を守らせて、※(「番+おおざと」、第3水準1-92-82)陽湖に近い柴桑郡(江西省・九江西南)にまで営をすすめていた。
その頃。
玄徳は新野にあって、すでに孔明を迎え、彼も将来の計にたいして、準備おさおさ怠りない時であった。