Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
三
「一、二度、お目通りしましたが」
「あの姫を、玄徳へ、嫁がすように、ひとつここで貴公は、その婚縁の媒人に、骨を折ってみられるがよい。――これは貴公の失敗を償い、また荊州を取りかえすに、絶好な妙策であり、今がそのまたなき機会だ」
「えっ。……呉侯の御妹君を玄徳へですって?」
鸚鵡がえしに呟きながら、魯粛は、唖然たる顔つきを示した。
周瑜は、笑って、
「いや、わしの云い方が唐突だから、貴公はびっくりしたかも知れんが、何もこれは決して、突飛な思いつきではない。きわめて合理的に相談は運んで行けると思う」
「どうしてですか。玄徳には正室の甘夫人があるのに、まさか呉侯のお妹君を、彼の側室へなどと……第一そんな縁談を呉侯のお耳へ入れることだってはばかられるではありませんか」
「いやいやそうではない。貴公はまだ知らんのだ。玄徳の正室甘夫人は、病に斃れてなくなっている。赤壁の戦やらその後の転戦で、葬儀も延ばしていたが、間者の報らせでは、荊州城には白い弔旗を掲げていたということだ」
「それは、劉の死を悼んでいたのではありませんか」
「ちょうど、劉※(「王+奇」、第3水準1-88-6)の死とつづいたので、そう思っている者もあるらしいが、わしが聞いたのは、その以前だ。