Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
二
と、彼に、王位につくことをすすめた。
すると、閻圃という者が、思慮ありげに、こう進言した。
「なるほど今は、中央の曹操、西涼の馬超を討って、気いよいよ驕り、人民としては、いわゆる天井をついた象。たしかに撃つべきときに違いないが、まず我らは、蜀四十一州を内に併合統一して、しかる後、彼に当るのが、正しくないかと考えられますが。――師君のご賢慮はいかがでしょうか」
二
師君張魯の弟に、張衛という大将がいる。
いま、閻圃の言を聞くと、その張衛は、
「然り、然り。閻圃の説こそ、大計というものである」
と云いながら前へ進んで、彼の献策をさらに裏書して、こう大言した。
「先ごろ来、西涼の馬超が破れたことから、領内混乱に陥り、西涼州の百姓たちの逃散して、漢中に移り来るもの、すでに数万戸にのぼると聞く。――加うるに、従来、漢川の民、戸数十万に余り、財ゆたかに糧はみち足り、四山谿流、道は嶮岨にして、一夫これを守れば万卒も通るを得ず、と古来からいわれておる。もしこれに蜀を加えて、統治を施し、よく武甲と仁政を以て固め、上に帝王を定むるならば、これこそ千年の基業を開くことができるに相違ない。