Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
六
周瑜は仰天して、駒を引っ返そうとしたが、あとから盲目的に突入してきた味方にもまれ、うろうろしているうちに、足下の大地が一丈も陥没した。
陥し穽であったのだ。上を下へとうごめく将士は、坑から這い上がるところを、殲滅的に打ち殺される。周瑜は、からくも馬を拾って、飛び乗るや否、門外へ逃げ出したが、一閃の矢うなりが、彼を追うかと見るまに、グサと左の肩に立った。
どうっと馬から転げ落ちる。そこを敵中の一将牛金が、首を掻こうと駈けてくるのを、呉の丁奉、徐盛らが、馬の諸膝を薙ぎ払って牛金を防ぎ落し、周瑜の体をひっかついで呉の陣中へ逃げ帰った。
六
壕におちいって死ぬ者、矢にあたって斃れる者など、城の四門で同様な混乱におとされた呉軍の損害は、実におびただしい数にのぼった。
「退鉦っ。退鉦をっ」と、程普はあわてて、総退却を命じていた。
そして、南郡の城から、思いきって遠く後退すると、早速、
「何よりは、都督のお生命こそ……」
と、軍医を呼んで、中軍の帳の内に横たえてある周瑜の矢瘡を手当させた。
「ああ、これはご苦痛でしょう。鏃は左の肩の骨を割って中に喰いこんでいます」
医者はむずかしそうな顔をしかめて、患部をながめていたが、傍らの弟子に向って、