Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
蜂と世子
一
と、いって、部下に預けた。
蜂と世子
一
呉はここに、陸海軍とも大勝を博したので、勢いに乗って、水陸から敵の本城へ攻めよせた。
さしも長い年月、ここに、
(江夏の黄祖あり)
と誇っていた地盤も、いまは痕かたもなく呉軍の蹂躙するところとなった。
城下に迫ると、この土地の案内に誰よりもくわしい甘寧は、まッ先に駆け入って、
「黄祖の首を、余人の手に渡しては恥辱だ」と、血まなこになっていた。
西門、南門には、味方が押しよせているが、誰もまだ東門には迫っていない。黄祖はおそらくこの道から逃げだして来るだろうと、門外数里の外に待ち伏せていた。
やがて、江夏城の上に、黒煙があがり、望閣楼殿すべて焔と化した頃、大将黄祖は、さんざん討ちくずされて、部下わずか二十騎ばかりに守られながら東門から駆けだして来た。
すると、道の傍らから、鉄甲五、六騎ばかり、不意に黄祖の横へ喚きかかった。甘寧は先手を取られて、
「誰か?」と見ると、それは呉の宿将程普とその家臣たちであった。
程普が、きょうの戦いに、深く期して、黄祖の首を狙っていたのは当然である。
黄祖のために、むなしく遠征の途において敗死した孫堅以来、二代孫策、そしていま三代の孫権に仕えて、歴代、武勇に負けをとらない呉の宿将として――