Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate

Aozora Bunko

見定めもつかないほどだった。

今しも。

趙雲の働きによって、味方の旗色は優勢と――公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)の本陣では、ほっと一息していたところへ、怒濤のように、袁紹を真っ先として、田豊、顔良、文醜などが一斉に突入して来たので、公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)は、馬をとばして、逃げるしか策を知らなかった。

その時。

轟然と、一発の狼煙は、天地をゆすぶった。

碧空をかすめた一抹の煙を見ると、盤河の畔は、みな袁紹軍の兵旗に満ち、鼓を鳴らし、鬨をあげて、公孫※(「王+贊」、第3水準1-88-37)の逃げ路を、八方からふさいだ。

彼は生きたそらもなかった。

二里――三里――無我夢中で逃げ走った。

袁紹は勢いに乗じて急追撃に移ったが、五里余りも来たかと思うと、突如、山峡の間から、一彪の軍馬が打って出て、

「待ちうけたり袁紹。われは平原の劉玄徳――」

と、名乗る後から、

「速やかに降参せよ」

「死を取るや、降伏を選ぶや」

と、関羽、張飛など、平原から夜を日に次いで駆けつけて来し輩が、一度に喚きかかって来た。

袁紹は、仰天して、

「すわや、例の玄徳か」