Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate
二
「この上は、死か生か、決戦あるのみだ」と、敵の四将も臍をかためたらしい。
四将の一人、李は、「呂布には、正面からぶつかったのでは、所詮、勝ち目はない」と、呂布が勇のみで、智謀に長けないのをつけ目として、わざと敗れては逃げ、戦っては敗走して、呂布の軍を、山間に誘いこみ、決戦を長びかせて、彼をして進退両難におちいらしめた。
その間――
張済と樊稠の二将は、道を迂回して、長安へ進んでしまった。
「長安が危ない。はやく引返して防げ」と、王允から幾たびも急使が来たが、呂布は動きがつかなかった。
山峡の隘地を出て、軍を返そうとすれば、たちまち、李※(「にんべん+確のつくり」、第4水準2-1-76)や郭の兵が、沢や峰や渓谷の陰から、所きらわず出て来て戦を挑むからだった。
好まない戦だが、応戦しなければ潰滅するし、応戦していれば果てしがない。
結局、空しく、進退を失ったまま、幾日かを過ごしていた。
一方。
長安へ向って、殺到した張済、樊稠の軍は、行くほどに、勢いをまして、
「董卓の仇をとれ」
「朝廷をわが手に奉ぜよ」と、潮の決するような勢いで、城下へ肉薄して行った。
しかし、そこには、鉄壁の外城がある。