Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate
四
「やあ、しばらくだなあ」
呂布はまずいった。李粛は、時ならぬ客に驚いて唖然としていた。
「李粛。貴公もまだ忘れはしまいが、ずっと以前、おれが養父丁原と共に、董卓と戦っていた頃、赤兎馬や金銭をおれに送り、丁原に叛かせて、養父を殺させたのは、たしか貴公だったな」
「いや、古いことになりましたね。けれど一体、何事ですか、今夜の突然のお越しは」
「もう一度、その使いを、頼まれて貰いたいのだ。しかし、こんどは、おれから董卓のほうへやる使いだが」
呂布は、李粛のそばへ、すり寄った。そして、王允に仔細を語らせて、もし李粛が不承知な顔いろを現したら、即座に斬って捨てんとひそかに剣を握りしめていた。
四
ふたりの密謀を聞くと、李粛は手を打って、
「よく打明けて下すった。自分も久しく董卓を討たんとうかがっていたが、めったに心底を語る者もないのを恨みとしていたところでした。善哉善哉、これぞ天の助けというものだろう」
と喜んで、即座に、誓いを立てて荷担した。
そこで三名は、万事を諜しあわせて、その翌々日、李粛は二十騎ほど従えて塢の城へおもむき、
「天子、李粛をもって、勅使として降し給う」