Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate
自ら太政相国と称し、宮門の出入には、金花の車蓋に万珠の簾を垂れこめ、轣音揺々と、行装の綺羅と勢威を内外に誇り示した。
ある日。
彼の秘書官たる李儒が、彼に告げた。
「相国」
「なんじゃ」
「先頃から、袁紹と公孫とが、盤河を挟んで戦っていますが」
「ム。そうらしいな。どんな形勢だ」
「袁紹のほうが、やや負け色で、盤河からだいぶ退いたようですが、なお、両軍とも対陣のまま、一ヵ月の余も過しております」
「やるがいい、両軍とも、わしに叛いたやつだ」
「いや、ここ久しく、朝廷におかれても、遷都後の内政にいそがしく、天下の事は抛擲した形になっていますが、それでは、帝室のご威光を遍からしめるわけにゆきません」
「なにか、策があるのか」
「相国から奏上して、天子の詔をうけ、勅使を盤河へつかわして、休戦をすすめ、両者を和睦させるべきかと存じます」
「なるほど」
「両方とも、おびただしい痛手をうけて、戦い疲れている折ですから、和睦の勅使を下せば、よろこんで承知するでしょう。――そしてその恩徳は、自然、相国へ対して、帰服することとなって来ましょう」
「大きにもっともだ」
董卓は、早速、帝に奏して、詔を奏請し、太傅馬日、趙岐のふたりを勅使として関東へ下した。