Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate
王允は、大音あげて、
「塢の逆臣が参ったり、出でよっ、武士どもっ」
声を合図に――
「おうっ」
「わあっ」
馳け集まった御林軍の勇兵百余人が、車を顛覆えして、董卓を中からひきずり出し、
「賊魁ッ」
「この大奸」
「うぬっ」
「天罰」
「思い知れや」
無数の戟は、彼の一身へ集まって、その胸を、肩を、頭を滅多打ちに突いたり斬り下げたりしたが、かねて要心ぶかい董卓は、刃もとおさぬ鎧や肌着に身をかためていたので、多少血しおにはまみれてもなお、致命傷には至らなかった。
巨体を大地に転ばせながら、彼はその間に絶叫を放っていた。
「――呂布っ、呂布ッ。――呂布はあらざるかっ、義父の危難を助けよ」
すると、呂布の声で、
「心得たり」と、聞えたと思うと、彼は画桿の大戟をふりかぶって、董卓の眼前に躍り立ち、「勅命によって逆賊董卓を討つ」と、喚くや否、真っ向から斬り下げた。
黒血は霧のごとく噴いて、陽も曇るかと思われた。
「うッ――むっ。……おのれ」
戟はそれて、右の臂を根元から斬り落したにすぎなかった。
董卓は、朱にそまりながら、はったと呂布をにらんで、まだなにか叫ぼうとした。
呂布は、その胸元をつかんで、