Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
臨戦第一課
一
「そうかなあ」
「総じて、東南の防ぎは、公と御嫡子とで、お計りください。不肖劉備は、西北の防ぎに当りますから」
「……むむ。聞けば近ごろ、曹操も玄武池に兵船を造って、舟手の教練に怠りないという噂じゃ。いずれ南征の野心であろう。切にご辺の精励をたのむぞ」
「どうか、ご安心下さい」
玄徳は新野へ帰った。
臨戦第一課
一
この当時である。曹操は大いに職制改革をやっていた。つねに内政の清新をはかり、有能な人物はどしどし登用して、閣僚の強化につとめ、
(事あれば、いつでも)という、いわゆる臨戦態勢をととのえていた。
毛が東曹掾に任じられ、崔が西曹掾に挙げられたのもこの頃である。わけて出色な人事と評されたのは、主簿司馬朗の弟で、河内温の人、司馬懿、字を仲達というものが、文学掾として、登用されたことだった。
その司馬仲達は、もっぱら文教方面や選挙の吏務にあったので文官の中には、異色を認められていたが、軍政方面には、まだ才略の聞えもなかった。
やはり軍部に重きをなしているのは依然、夏侯惇、曹仁、曹洪などであった。
一日、南方の形勢について、軍議のあった時、その夏侯惇は、進んでこう献議した。