Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
「おまえの罪業は、水神にねがって、流してもらった」と、云い聞かせる。
愚民は信ずるのだった。その妄信から時々、奇蹟が生ずる。すると、大祭を行う。漢中の街は、邪宗門のあくどい彩で塗りつぶされ、廟門には豚、鶏、織物、砂金、茶、あらゆる奉納品が山と積まれ、五斗入り袋は、十倉の棟にいっぱいになる。
こうして、邪教の猖獗は、年ごとに甚だしくなり、今年でもう三十年にもなるが、いかにせん、その悪弊は聞えてきても、中央に遠い巴蜀の地である。令を以て禁止することも、兵を向けて一掃することもできない。
そこでかえって、教主張魯に対しては、卑屈な懐柔策を取ってきた。彼に鎮南中郎将という官職を与え、漢寧の太守に封じて、そのかわりに、
「年々の貢ぎを怠るなかれ」と誓わせて来たのである。
従って、五斗米教は、中央政府の認めている官許の道教として、いよいよ毒を庶民に植えつけて、今や巴蜀地方は、一種の教門国と化していた。
すると、ついこの頃のこと。
漢中の一百姓が、自分の畑から、黄金の玉璽を掘り出し、びっくりして庁へ届けてきた。
張魯の群臣は、みな口をそろえて、
「これこそ、天が、漢寧王の位につくべし、と師君へ授け給うたもの」