Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
三
いや、その反対だったのである。
たちまち廷尉を呼んで、
「すぐ行け」と、何かいいつけた。
廷尉は、一隊の武士と捕吏をひきつれ、不意に孔融の邸を襲った。
孔融は、なんの抵抗をするまもなく、召捕られた。
召使いのひとりが奥へ走って、
「たッ、大変ですっ。ご父君にはいま、廷尉に捕縛されて、市へひかれて行きました!」
と、そこにいる孔融の息子たちへ、哭き声で知らせた。
二人の息子は、碁を囲んで遊んでいたが、すこしも驚かず、
「――巣すでに破れて、卵の破れざるものあらんか」
と、なお二手三手さしていた。
もちろん、たちまち踏みこんできた捕吏や武士の手にかかって、兄弟とも斬られてしまった。
邸は炎とされ、父子一族の首は市に梟けられた。
荀は、後で知って、
「どうも、困ったものです」と、苦々しげに云ったきりで、いつもの如く、曹操へ諫言はしなかった。諫言も間に合わないし、また無言でいるのも、一つの諫言になるからであろう。
三
曹操みずから、許都の大軍をひきいて南下すると、頻々、急を伝えてくる中を、荊州の劉表は、枕も上がらぬ重態をつづけていた。
「御身と予とは、漢室の同宗、親身の弟とも思うているのに……」