Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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どようふじん

土曜夫人

織田 作之助

Leggi 土曜夫人 (どようふじん) di 織田 作之助 (おださくのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 106.903 caratteri · 213 schermate

Aozora Bunko

三

「商売は何だ……?」

「お友達はダンサーです」

「お前の商売をきいとるんだ」

「ダンサーです」

「なぜ、はだしになっとるんだ……?」

半分むっとした気持から、からかうような口調になっていた陽子も、しだいに気味悪くなって来た。夜おそく歩いていて、闇の女と間違えられて、拘引された女もいるという。

「踊ると、足がほてって仕方がないんです。電車があれば、靴をはいて帰りますが、歩くのははだしの方が気持がいいんです」

「靴はどうした……? 持っとらんじゃないか」

「お友達のアパートへ預けて来ました」

「どこだ、そのアパート」

「京都ホテルの……いいえ、丸太町です」

「丸太町から来たのなら、逆の方向に歩いてる筈だ。来い!」

巡査はいきなり陽子の腕を掴むと、三条大橋の方へ連れて行った。

橋のたもとには、女を一杯のせたトラックが待っていて、どれもこれも闇の女らしかった。

三

検挙した闇の女を警察へ送るトラックであることは、一眼で判った。

「違います。あたしは……」

商売女ではないと、陽子は言いかけたが、巡査はそれには答えず、

「そら一丁!」

「よし来た!」

トラックの上の声が応じて、陽子はまるで荷物のように簡単に、積み上げられてしまった。