Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate
それを、追って打ち、包んでは殲滅して賊の首を挙げること一万余。降人は容れて、部隊にゆるし、首級は村里の辻に梟けならべて、
――天誅はかくの如し。
と、武威をしめした。
「幸先はいいぞ」
張飛は、関羽にいった。
「なあ兄貴、このぶんなら、五十州や百州の賊軍ぐらいは、半歳のまに片づいてしまうだろう。天下はまたたく間に、俺たちの旗幟によって、日月照々だ。安民楽土の世となるにきまっている。愉快だな。――しかし、戦争がそう早くなくなるのがさびしいが」
「ばかをいえ」
関羽は、首をふった。
「世の中は、そう簡単でないよ。いつも戦はこんな調子だと思うと、大まちがいだぞ」
大興山を後にして、一同はやがて幽州へ凱旋の轡をならべた。
太守劉焉は、五百人の楽人に勝利の譜を吹奏させ、城門に旗の列を植えて、自身、凱旋軍を出迎えた。
ところへ。
軍馬のやすむいとまもなく、青州の城下(山東省済南の東・黄河口)から早馬が来て、
「大変です。すぐ援軍のご出馬を乞う」と、ある。
「何事か」と、劉焉が、使いのもたらした牒文をひらいてみると、
当地方ノ黄巾ノ賊徒等県郡ニ蜂起シテ雲集シ青州ノ城囲マレ終ンヌ落焼ノ運命スデニ急ナリタダ友軍ノ来援ヲ待ツ