Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(一)
吉川 英治
Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate
「そうあるべしだ」と異口同音の希望に、
「では、誰をか、首将とするべきか?」
となると、人々はみな譲り合って、さすがに、われこそとあつかましく自己推薦をする者もない。
で結局、曹操が、
「袁紹はどうであろう」
と、指名した。
「袁紹は元来、漢の名将の後胤であるのみでなく、父祖四代にわたって、三公の重職に昇り、門下にはまた、四方に良い吏人が多い。その名望地位から見ても、袁紹こそ盟主として恥かしくない人物ではあるまいか」
彼のことばに、
「いや、自分は到底、その器ではない」
と袁紹は謙遜して、再三辞退したが、それは他の諸将に対する一片の儀礼である。遂に推されて、
「では」
と、型の如く承諾した。
次の日。
式場に三重の壇を築き、五方に旗を立てて、白旄、黄鉞、兵符、印綬などを捧持する諸将の整列する中を、袁紹は衣冠をととのえ、剣を佩いて壇にのぼり、
「赤誠の大盟ここになる。誓って、漢室の不幸をかえし、天下億民の塗炭を救わん。――不肖袁紹、衆望に推されて、指揮の大任をうく。皇天后土、祖宗の明霊よ、仰ぎねがわくば、これを鑒せよ」
香を焚いて、祭壇に、拝天の礼を行うと、諸将大兵みな涙をながし、