Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate

Aozora Bunko

聞いて、孫堅は、

「口はばったい草賊めら、あの二人を討て」と、左右へ下知した。

幕下の韓当は、

「われこそ」と、刀を舞わして、張虎へ当り、戦うこと三十余合、火華は鏘々と、両雄の眸を焦いた。

陳生、それを見て、

「助太刀」と、呼ばわりながら、張虎を扶けて韓当を挟み撃ちに苦しめた。

さしもの韓当もすでに危うしと見えた時である。――父孫堅の傍らにあった孫策は、従者の持っていた弓を取りあげて、キリキリと箭を眦へ当ててふかく引きしぼり、

「おのれ」と、弦を切って放った。

箭は、ぴゅっと、味方の上を越えて、彼方なる陳生の面に立った。

陳生は、物すごい叫びをあげて、どうと鞍から転び落ちる――

「や、やっ」

張虎は、怖れて、にわかに逃げかけた。やらじと追いかけて、韓当はそのうしろから、張虎のの鉢上をのぞんで重ね討ちに斬りさげた。

――二将すでに討たる!

と聞えて、全軍敗色につつまれ出したので、黄祖は狼狽して、蜘蛛の子のように散る味方の中、馬を打って逃げ走った。

「黄祖を擒れ」

「生擒りにせよ」

若武者孫策は、槍をかかえて彼を追うこと急だった。

幾たびか、孫策の槍が、彼のすぐ後ろまで迫った。