Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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さんごくし

三国志(一)

吉川 英治

Leggi 三国志(一) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 309.839 caratteri · 622 schermate

Aozora Bunko

「困りましたなあ」

李儒は冷静である。にが笑いさえうかべて聞いていたが、

「なるほど、不届きな呂布です。――けれど太師。天下へ君臨なさる大望のためには、そうした小人の、少しの罪は、笑っておゆるしになる寛度もなければなりません」

「ばかな」

董卓は、肯じない。

「そんなことをゆるしておいたら、士気はみだれ、主従のあいだはどうなるか」

「でも今、呂布が変心して、他国へ奔ったら、大事はなりませぬぞ」

「…………」

董卓も、李儒に説かれているうちに、やや激怒もおさまって来た。ひとりの寵姫よりは、もちろん、天下は大であった。いかに貂蝉の愛に溺れていても、その野望は捨てきれなかった。

「だが李儒。呂布のやつは、かえって傲然と帰ってしまったが、では、どうしたらよいか」

「そうお気づきになれば、ご心配はありません。呂布は単純な男です。明日、お召しあって、金銀を与え、優しくお諭しあれば、単純だけに、感激して、向後はかならず慎むでしょう」

李儒の忠言を容れて、彼はその翌日、呂布を呼びにやった。

どんな問罪を受けるかと、覚悟してきて見ると、案に相違して、黄金十斤、錦二十匹を賜わった上、董卓の口から、