Classici giapponesi con furigana
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さんごくし
三国志(五)
吉川 英治
Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate
「ここはどの辺だ?」と、諸将にたずねていた。
「黄州の境にあたります」
徐盛が答えた時である。忽然、鼓の声が、四沢の静寂を破った。
一彪の軍馬が、それと共に、山の陰から奔進してくる。見れば玄徳の義弟関羽である。たちまち、八十二斤の青龍刀は周瑜の身に迫ってきた。
「すわ。敵に何か、備えがあるらしいぞ」
急に、退きかけると、
「われこそ、黄忠」
「魏延を知らずや」
左の沢からも、右手なる峰からも、待ちかまえていた猛兵が、乱れ立った彼の虚を衝いていよいよ駈け散らした。
呉の将士は、存分な戦いもせずに、続々、討死を遂げた。周瑜は、上陸したもとの所まで、馬に鞭打って逃げのび、あわてて船へ身を移すと、その時、もう遠い先へ行っているはずの孔明が、忽然と、一隊の兵を率いて、江岸に姿を現わし、大音にいった。
周郎ノ妙計ハ天下ニ高シ
夫人ヲ添エ了ッテ
マタ、兵ヲ折ク
それを二度もくり返して、一斉にどっと笑い囃したので、周瑜は、勃然と怒って、
「おのれ。その儀なれば、陸へ戻って、もう一戦せん。諸葛亮、そこをうごくな」
と、地だんだ踏みながら、船を岸へ寄せろと呶鳴ったが、黄蓋、韓当などは、味方はあらまし討たれ、残る士卒も戦意をうしなっているのを見て、