Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

さんごくし

三国志(五)

吉川 英治

Leggi 三国志(五) (さんごくし) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 325.249 caratteri · 653 schermate

Aozora Bunko

「おのれっ、昨夜から、何を密議していたか」と、斬りつけた。

韓遂は、戟をとるまもなかったので、左の肘をあげて、身を防いだ。馬超の剣は、その左手を腕のつけ根から斬り落し、なおも、

「どこへ逃げる」

追い廻していると、五旗の侍大将が、左右から馬超へ打ってかかって来た。

油幕の外は火になった。馬超は血刀をひっさげて、

「韓遂は、韓遂は」

血まなこに捜している。

彼の前をさまたげた馬玩は立ちどころに殺されたし、彼に従ってきた徳、馬岱なども、韓遂の部下を手当り次第に誅殺していた。ところがたちまち渭水を渡ってきた一陣、二陣、三陣の騎兵部隊が、ものもいわず、焔の中へ駈けこんで来て、

「馬超を生捕れっ」

「雑兵に眼をくれず、ただ、馬超を討て」

と、励まし合った。

その中には、虎痴許をはじめとして、夏侯淵、徐晃、曹洪などの曹軍中の驍将はことごとく出揃っている。馬超は、ぎょッとして、

「さてはすでに、手筈はととのっていたか」

と、急に陣外へ駈け出したが、はや徳は見えず、馬岱も見あたらない。

彼ですらそれ程あわてたくらいだから、西涼勢の混乱はいうまでもなく、各所の陣営からは濛々と黒煙があがっていた。