Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

たんげさぜん

丹下左膳

林 不忘

Leggi 丹下左膳 (たんげさぜん) di 林 不忘 (はやしふぼう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.861 caratteri · 480 schermate

Aozora Bunko

「広いぞ、ここは。どこからでもこいっ!」

白い剣身に、河原の水明りが閃々と映えて、川浪のはるかかなたに夜鳴きする都鳥と、じっと伸び青眼に微動だにしない、切れ味無二の濡れ燕と――。

が、もう、向かってくるものはない。

清水粂之助をはじめ、残った四、五の柳生の侍たちは、いまの風間の最期に、度胆を抜かれてしまった。

とても、これだけの人数では手に負えない……いずれ同勢をすぐってと、怖いもの見たさに橋の上に立つ人だかりに紛れて、ひとまず立ち去ったのです。

「やりやしたね、父上」

かたわらの草むらから、ヒョッコリ出てきたのは、チョビ安だ。大きなこけ猿の箱を、両手にしっかとかかえています。

さむらいの子は、父などというもんじゃアねえ。父上といえ……という左膳の命を奉じて、つけなくてもいいところへ、盛んに父上をつけるので。

行き当たりばったりの仮りの親でも、親のないチョビ安にとっては、やたらに父を振りまわしたいのかも知れません。

「すげえ、すげえ、おいらの父上ときたら」

チョビ安、讃嘆に眼をきらめかして、父上左膳を見あげている。

四

翌日は、カラッとした日本晴れ。

風間兵太郎ら、その他の死骸は、町方のお役人が出張して、検視をする。