Classici giapponesi con furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Leggi 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 213.575 caratteri · 424 schermate
すでに、新院は、仁和寺にかくれて、剃髪され、左大臣頼長は流れ矢に斃れ、日々数十人の公卿や武将が処刑されましたが、なお新院方の将帥、六条為義父子や、右馬助忠正などは捕われていない。
忠正は、甥の清盛が、内裏方なので、暮夜ひそかに、六波羅を訪い、情にすがって、命乞いを頼んでいます。この叔父たるや、生来、清盛とは仲のわるい利己主義な人物でしたが、清盛は、窮鳥を殺すに忍びず、一夜、少納言信西入道の私邸を訪う。
公卿にして博学宏才な信西入道ですが、彼は徹底した官僚頭脳と陰険な性情の持ち主でした。戦後、久しい蟄伏期を脱し、俄然、その鋭角を政治面に現わして来たものです。
信西の肚には、鳥羽法皇崩御の前から、一定した計画があり、この戦乱を機に、除くべき者は、すべて公然と、血の粛清に屠り去ろうという考えがうかがわれる。六条源氏の為義父子も、その子義朝をして、詮議中です。清盛が、叔父の助命を彼にすがっても、情や涙で、自己の野望の設計を変えるような信西でもなかったのであります。(二五・一一・五)
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とにかく、この地上に、約四世紀も、戦乱を起こさずに、人間が暮らしてきたという歴史は、世界史にも、他に例のないことです。