Classici giapponesi con furigana
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ずいひつ しんへいけ
随筆 新平家
吉川 英治
Leggi 随筆 新平家 (ずいひつ しんへいけ) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 213.575 caratteri · 424 schermate
そして京阪間を駈け巡り、屋島、壇ノ浦、別府、下ノ関、厳島とあるき、終りは、音戸の瀬戸の清盛塚という長旅行であるそうな。
ひとの事みたいにいうようだが、実際、ぼくは鳥羽から先の半島は初旅だし、スケジュールは嘉治さんが組んだもので、こっちは、あなた任せのかっこうなのだ。ただ、それにしては、平家史蹟巡りの第一日が、平家発祥の地としてあるなど、嘉治さんにいわせれば偶然でないかもしれないが、偶然みたいで、なんとなくうれしい。
ぞろぞろ、歩いて、宿を出かける。
町中にある鈴の舎大人(本居宣長)の遺蹟をのぞき、城址へのぼって、宣長文庫を見て降りる。冬の旅は、寒い寒い。腹もすきごろ、和田金のこんろを囲む。ここの松阪牛については辰野隆氏が何かに書いていたと思う。美味を追求する人間の貪欲にこたえて遠来のわれら凡夫を堪能させてくれるこの家のおばあさんの食牛育成における仏心即商魂は、なるほど辰野さんの随筆になりそうだ。鎌倉の久米先生、今先生、小島先生などみな来たって文字どおり酒池肉林の煩悩を医せられた由を、牛鍋に青葱を入れながらここの仲居さんたちがおうわさする。ただし鎌倉の悪源太や老武者たちも、この平家発祥の地においては、やはり余りに荒びにけん、印象はよくなかったように伺う。