후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
テレサの前に求婚者の長列が現れた。三十万法の持参金付きである。テレサは醜女で生れも賤しかったが、もう婿選びには少しも困らないことになった。
その求婚して来る男達の中から、テレサは若い弁護士を選んだ。それがフレデリック・ウンベルトだった。が、ウンベルトは二十五歳未満だったので、仏蘭西の法律では両親の合意がなくては結婚出来ないことになっている。ウンベルト青年の父は早く死んで、母が残っていたが、この母がテレサに会って、結婚の承諾を与える前に、伯父の遺した財産なるものの実証を見たいと申込んだ。
「承知いたしました。巴里の銀行へ行って証券を引出して来て、現物をお眼に掛けましょう」
翌る日、お祭のように着飾ったテレサが、村人の驚異の眼に送られて巴里へ出発した。が、巴里どころか、テレサは次ぎの停車場で下りてしまった。その村には、ジュラックという中年の百姓が住んでいる。ジュラックは以前テレサに結婚を申込んだことのある男だった。百姓にしては先ず金持の方だったが、年を老り過ぎているのと、それにテレサは、自分が支配し得るような良人を持って何よりも巴里へ出て活躍したかったので、ジュラックを拒絶したのだった。