후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
5
無電で大喝したのだ。
「引っ込め! Keep out!」
すぐ返電が来た。キャリフォルニアン号のエヴァンスも負けていない。同じく呶鳴り直した形だ。
「宜し! 勝手にしろ!―― All right, have it your own way!」
喧嘩別れである。警告は伝わらなかった。
5
こうしてこのキャリフォルニアン号の発した無電警報、「前方近距離に氷山現る。警戒を要す」は、タイタニック号の無電技師フィリップスが受信しようとする間際に、一船客の電報を打電すべく依頼されたために遂にタイタニック号には伝わらなかったのだ。
これが午後六時二十分。そして五時間後の十一時三十分に、キャリフォルニアン号のセリル・エヴァンス技師は寝に就いた。タイタニック号が氷山との擦過で致命傷を受けたのはその十分後の十一時四十分である。間もなくタイタニック号からは、フィリップスの打ち続けるSOSが火のように放散される。それが、比較的傍を航行しているキャリフォルニアン号に感じない訳はない。事実、キャリフォルニアンの無電機は、直ちにそのタイタニックのSOSを感受して焦げつくような音を立て、火花を散らさん許りなのだが、この十分間に、技師エヴァンスはぐっすり眠りに落ちて、鼻先の受信機が懸命に囁くタイタニックのSOSを灯を慕って、迷い込んで来た羽虫