후리가나로 읽는 일본 고전
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せかいかいきじつわ「じょぶん」
世界怪奇実話
牧 逸馬
牧 逸馬의 世界怪奇実話(せかいかいきじつわ「じょぶん」)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 251,305자 · 498화면
先刻、前の見張りのグロウブスさんがそう言っていました。何でも、宵の口にエヴァンスが氷山の警告を出したら、タイタニックに、送電の邪魔になるって叱られたとか何とか――」
ストウンは笑い出した。
「そんなことだろうと思ったよ」と日を繰って、「タイタニックなら、先週の水曜日にサザンプトンを出たんだから――そうだ、丁度この辺に来ている時分だ。何だ、タイタニックか。そんなら、俺達みたいな襤褸船なんか相手にしやぁしないよ」
世界最大の新造船と渺たる貨物船と、注意を払ったところで、身分が釣合わないと言った風に感じたのだろう。それきり二人は、その問題の船の挙動に何らの興味も向けなくなった。それに、第一タイタニックなら例え発火信号をしていたところで、非常信号でなどある可き筈はない。タイタニック号は「絶対に沈まない船」だと言うではないか――。
二時十分頃だった。ふと気が付くと、今まで下の方に瞬いていた向うの船の赤いサイド・ランプが、何時の間にか高く上って見える。後日、海事法廷で Stone と Gibson は証言して「その舷側の赤ランプが高い所に見えた様子が如何にも妙で unnatural なので、思わずはっとして凝視めた」